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RoHS2 Pack15 (欧州委員会の最終報告書)に対するBSEFのコメント

2021年2月11日に発表したRoHS2 Pack15 (欧州委員会の最終報告書)に対するBSEFのコメント(下記 BSEF HP)を掲載します。                                     https://www.bsef.com/news/final-report-on-tbbpa-under-rohs-2-published/

 
2020年2月16日

欧州委員会は、制限物質リストのレビューをサポートし、2021年2月11日RoHS 2に基づく新たな免除要請を評価する研究(PACK 15とも呼ばれる)に関する最終報告書を公表した。報告書には、Tetra Bromo Bis-Phenol-A(TBBPA)など7物質にありうる制限の評価が含まれている。 国際臭素評議会BSEFは、TBBPAの反応性の用途(プリント回路配線板など)に対する「制限なし」の推奨に留意している。これは、管理された条件下で暴露及び使用期限後の処理の観点から、この用途のリスクが低いことを反映している。 

TBBPAの添加剤の用途に関する制限の推奨は期待外れである。レポートの作成者であるOeko Institutは、現在REACHの評価を受けギャップとして特定されたエンドポイントに対処する際、引き続き最悪のシナリオを使用している。これについて、BSEF事務局長Dr.Kevin Bradleyは、「研究の著者は、公開データが利用可能な場合、その物質に使用されるべき最新の方法論に従わなかった」と述べた。今回の場合、推奨される制限は、主に別の物質データによるRead Acrossに基づいていた。「TBBPA REACHドシエで参照可能なデータは、異なる結論につながると信じている。現在の使用条件下で、重大なリスクはない」とDr. Bradleyは述べている。   

このレポートは、TBBPAのREACH評価の最終決定を待つ必要性を認識している。これは2021年のどこかで期限を迎える。従って、添加剤の用途に関する事前の制限は保証されていない。 

このレポートは、反応性の用途と添加剤の用途の双方でTBBPAを置き換えることの難しさを正に強調している。「このレポートは、コンサルタントSOFIESによるWEEEプラスチックリサイクルに対するBFRの影響に関する先頃の研究でも見られたことを裏付けている」とDr. Bradleyは述べる。SOFIESレポート(2020年12月14日掲載)は、問題のある代替の可能性と、WEEEプラスチックの他の難燃剤とのリサイクルへの影響を指摘している。 

BSEFは、制限が提案されている物質に関する報告書とその調査結果に関し欧州委員会が発行した強力な免責事項を歓迎する。これについてDr. Bradleyは、「Oeko Instituteが調査を実施する過程で、私たちや他の利害関係者が深刻な懸念を抱いていることを考えると、この免責事項を設けることは非常に有益である」と述べた。  (以上)