●● 臭素化ダイオキシン類の本当の姿 (環境省調査の中間報告)
臭素系ダイオキシン類対策2つの「単位」の怪
〜リスク評価、リスク管理の観点から〜
BSEF Japan 徳勢正昭
2004年8月、環境省は『この1年間に全国の廃棄物焼却施設から排出されたダイオキシン類の総量は、約145グラムと推計された。その内訳は、一般廃棄物焼却施設からのものが約71グラム、産業廃棄物焼却施設からのものが約74グラムであった。昨年の同期間との比較では約77%削減したこととなる。また、平成9年の推計排出量約6,500グラムとの比較では約98%削減した』注1と発表した。一方、日本経済新聞、共同通信系地方紙は、『岡山県水島港の底質から16,000ピコグラム(=0.000000016g=16×10-9g)/g(濃度)の臭素化ダイオキシンを検出』注2と報道した。
前者は、「TEQ(毒性等量)」であり、後者は「質量の総和(全ての種類、毒性等価係数(=TEF)を持たないものも含む)」である。塩素、臭素の違いは別として、基礎となる異性体(2,3,7,8-TCDDや2,3,7,8-TBDDなど)の数が全く異なる母数を対象としている。
一方で、電気業界を中心に、「臭素系難燃剤を含むプラスチックは燃焼すると(臭素化)ダイオキシン類を発生する可能性がある」との理由で、ハロゲン系難燃剤使用の樹脂を避ける傾向がある。この小論では、これまでに公表された各種デ−タをベ−スに、リスク評価、リスク管理の立場でダイオキシン類の単位表示のあり方を考えてみる。
誰も語らない、日本における事実をここに報告する。
